自己破産するのはいいけど、自分のことだけでなく家族への影響を考えるとメチャクチャ心配ですよね。
自己破産する前は、悩み、苦しみ、もがき続ける日々でした。
当時のわたしと同じ思いをしている人へ、下記の疑問についてリアルな体験談を紹介します。
- 自己破産したときの家族へ影響
- どんな影響があるのか
Contents
自己破産しても家族への影響はなかった

わたしの場合、自己破産しても家族への影響はありませんでした。
借金返済できないときって悪いことばっかり想像してしまい、家族のことが心配で心配でたまらないんですよね。
わたしのせいで家族に迷惑をかけるんじゃないか…
よく、そんなふうに思い詰めてました。
でも、そもそもわたしの借金は家族が支払う義務はないんです。
わかりやすく表にまとめてみました。
財産 | 自分の名義 | 家族の名義 |
自宅や土地 | ※処分対象 | 影響なし |
自動車 | ※処分対象 | 影響なし |
貯金 | ※処分対象 | 影響なし |
生命保険 | ※処分対象 | 影響なし |
クレジットカード | ※処分対象 | 影響なし |
※20万円以上の価値があれば、現金化して債権者に分配しないとダメなので、財産を手放す必要があります。
わたしの場合、
- 自宅や土地の名義人ではない
- 自動車に20万円以上の価値がない
- 貯金0円(借金のみ)
- 生命保険の解約返戻金は20万円以下
現金化しても20万円以上の財産がなかったので、特に悩む必要はなかったです。
あと、当然ですがクレジットカードは全て使えなくなりました。
完全に家族名義の財産なら影響はなし
さっきも言いましたが、家族にわたしの借金支払い義務はないので、完全に家族名義のものであれば心配しなくて大丈夫でした。
弁護士さんに相談する前はメチャクチャ悩んだけど、ぶっちゃけ自己破産しても家族への影響はまったくなかったです。
ただし、誰もが同じく「自己破産しても家族への影響はない」とは言えません。
「家族への影響あり」の人もいる
わたしの場合、自己破産しても家族に影響がおよぶことはなかったんですが、実は「家族への影響あり」の人もいます。
自己破産して家族へ影響がある人と言うのは、持っている財産が共有名義だった場合です。
財産 | 自分の名義 | 家族の名義 | 共有名義 |
自宅や土地など | 処分対象 | 影響なし | 影響あり |
自動車 | 処分対象 | 影響なし | 影響あり |
貯金 | 処分対象 | 影響なし | 影響あり |
生命保険 | 処分対象 | 影響なし | 影響あり |
クレジットカード | 処分対象 | 影響なし | 影響あり |
完全に家族名義の財産であれば心配はないけれど、共有名義で自分が関わってしまっている財産については影響があります。
自己破産は家族にどんな影響を与えるのか
自己破産をする場合、家族と共有名義の財産があれば処分の対象なんだってことはわかりましたよね。
自宅や土地
自宅を購入するとき、夫婦連名で住宅ローンや土地建物を契約する場合ありますよね。
自己破産すると処分対象になってしまうため、家族へ与える影響は覚悟したほうがいいです。
自動車
家族名義じゃなく自分名義の自動車なら、処分されても家族への影響はありません。
でも、同じ自動車を一緒に使っていたのなら、処分された後の家族への負担や影響は大きいかもしれませんね。
家族の貯金
基本的に、自己破産しても家族名義の貯金を処分されることはないです。
ただし、家族が20万円以上の貯金がある場合は、裁判所に提出するために通帳のコピーが必要になります。
自分のせいで家族の通帳を見せてもらわなきゃいけないので、そういう意味では影響がありますね。
自分が持っていた現金や貯金を、処分逃れのために家族名義の銀行口座へ隠していないかチェックされます!バレると大変なのでやめましょう。
子どもの学資保険や生命保険
自分名義で契約している生命保険であれば、解約返戻金の金額によって家族にも影響があります。
子どもの学資保険も同じです。
自分が契約している保険で、解約返戻金が20万円以上ある場合は解約する必要があります。
被保険者 | 契約者 | 解約返戻金20万円以上 |
自分 | 自分 | 処分対象 |
家族 | 自分 | 処分対象 |
家族 | 家族 | 影響なし |
クレジットカード
自己破産すると、自分のクレジットカードは使えなくなります。
家族名義で家族個人のクレジットカードであれば、影響はないです。
自分と一緒に家族も使えるタイプのクレジットカード「家族カード」は使えなくなります。
連帯保証人がいる場合は要注意

自己破産するとき、最も注意したいのが「連帯保証人がいるかどうか」です。
連帯保証人が付いている借金があると、自己破産しても借金は残ります。
残念ですが、自分の借金が連帯保証人の借金になるだけです。
連帯保証人も借金返済できない場合は、最悪、一緒に自己破産する事態になるケースもあるようです。
家族や親戚にバレないか心配する前に
自己破産の手続きをするとき、家族や親戚にばれたくないという気持ちはよくわかります。
でも、連帯保証人や共有名義の財産のことを考えると、さすがに誰にもバレずに自己破産するのは、現実的には厳しいです。
わたしの場合、家族や親せきにバレないか心配するよりも、みんなに迷惑をかけたくないという気持ちが強くなり借金のことを全て打ち明けました。
最初はドン引きされましたけど、今は家族が一番の理解者です。
何もかも話すのはかなり勇気がいるし、それぞれ事情があるかと思います。
本記事のまとめ
本記事では、自己破産したら家族への影響はあるのか?という疑問について、わたしのリアル体験を交えてまとめました。
自己破産で家族に影響があるかどうかについては、以下の通りです。
- 基本的には影響はない
- 共有名義の財産がある場合は影響あり
- 家族への心理的な負担は影響あり
わたしの場合、自己破産するまで1年半くらいかかりました。
借金だけでなく、家族とも改めて正面から向き合えるチャンスをもらえた、良い時期だったと今は思います。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。